沖縄では駐留している米軍の関係者が運転する車が沢山走っています。
通称「Yナンバー」(Aは軽自動車)
移住を考えて色々と調べ始めた方の中にはこんな情報を目にした人も多いかと思います。
「Yナンバーには近づくな!」
「Yと事故ったらヤバい事になる」
実際に沖縄に住み始めてから確かに危ないYナンバーを何台も見ました。
大抵は走り屋仕様?になっている壊れかけたスポーツカータイプです。
私も移住前から散々この情報で脅されていたので気をつけていたのですが、先日ついに不可抗力でYナンバーとトラブルになってしまいました。
今回はその顛末を記録として記事にしたいと思います。
事故ってホントに嫌だよね。
怪我人がいなくて良かった!!
Yナンバーとの出会い
とある休日、我が家はいつものように海の近くにある公園へ行きました。
駐車場がいっぱいになっている日も多いのですがこの日は運良く1台空いていました。
無事に狭い駐車スペースに車を停め、子供たち公園へ向かいました。
2時間ほど遊び、そろそろ戻ろうかなーと思っていると先に戻った妻からのLINE。
隣の車に傷つけられたっぽい💦
どんな感じ?
見る角度によっては凹んでる😭
すぐさま戻ると助手席のドアを確認している妻の姿が見えました。
妻:なんか白く汚れてるなーと思って指で擦ったら凹んでたの😱
妻:しかもYナンバーなんだよね😭
私:マジかー、、、
私:隣の車の色、白だね。
すかさず隣の車の後部座席のドアを見てみると端の部分に塗料がハゲた様な跡を発見。
手に持っていた子供のなわとびを駆使して高さも場所も一応確認してみるとピッタリ一致。
うーんやっちゃってますねーこれ。
当然車には誰も乗っていません。
待っていてもいつ来るか分かりません。
正直面倒だなーと思いそのまま帰ろうかとも考えましたが、これも一つの経験だ!と思い直し「やっぱ一応警察呼ぼう」と思って近所の交番に電話しました。
沖縄の警察が登場
程なくしてパトカーが1台やってきました。
警察:この車ですかー?
私:隣の車のドアが私の車に当たってしまったようなのですが・・・
警察:ああ、なるほどなるほど。ちょっと見ますね。
私:私の車と隣の車のココがちょうど同じ感じで白くなってるんです。
警察:あぁー確かに当たる位置ですねー
警察:(ナンバーを見る)
警察:あ、Yか。ちょっと連絡しますね。。。
私:あ、はい。
無線で何やら会話をしている警察の方。
知らなかったのですが、どうやら軍関係者は担当の警察がいるらしくそちらに連絡を取っている様子。
またしばらく待つのか・・・子供達はそろそろお腹が空いてきた時間だなぁ。
お腹すいたな・・・
MP(ミリタリーポリス)登場
待つ事約30分。見るからに外国のパトカー(表現力)がやってきました。
中からは二人の若い兄ちゃんアメリカーと日本人のお姉様が降りてきました。
てっきり外国人の警察とカタコトの英語で話さなきゃならないのかと思っていたのでとても安心したのをよく覚えています笑
日本人いて良かったー‼️
ここが面倒だよYとの事故
何が面倒って警察が2箇所からやってきてるのでとりあえず両方の警察に同じ話を2回しなくてはならない。
連絡先やらなんやら記入する紙が沢山あるんですがこれも全て2倍。
誰かが日本は書類が多いとか言ってたけどアメリカも多いじゃん!(仕方ないけど)
必要な書類を全て書き、そのあと彼らは何か話し合っていたのですが、日本人のお姉様が相手の車のトランクの上にバインダーを置いて書類の記入を始めました。。。
え、そこで書くの!?
あなた日本人ですよねー?😅
日本人とかアメリカ人とかで区別できんな、、とか思っていたらもうこの時点で2時間近く経っていました。
そろそろ終わらせないとみんな限界だなーと思っていると、相手の車の持ち主と思われる人が戻ってきました。
持ち主は金髪の女性で、てっきりアメリカ人かと思ったら日本人!
ゴリゴリの兵隊が来るんじゃないかと思ってビビっていた私、正直安堵。
しかも子供4人とおばあちゃんが一緒でした。
どうやらこの車は軍関係者の奥さんが運転していたようでした。
なるほど、そのパターンのYナンバーもいるのかと思って安心したのも束の間、何やら不穏な空気が・・・
5人乗りだしチャイルドシートも付いてなくない?治外法権?
そこはスルーされてました笑
Y夫人の主張
戻ってくるなり警察へ一直線のY夫人。
私のことは完全にスルー。
警察から軽く説明を受けるとすぐに…
Y夫人:私いつも子供には気をつけて降りる様に言っていますし絶対ぶつけてません!!
警察:いや、でもここ白くなってて同じ位置なんですよ。ちょっと開けてみますね。
警察:スゥー、、、ピタ。(ドア開ける)
警察:ほら、ここちょうど当たった感じになっててこちらも白くなってたんです。
Y夫人:いや、でも何も音も聞いてませんし当たってないと思います!!(断言)
ここまでキッパリ言い切れるのは逆にすごいな、、と思いながら事の成り行きを見守る私。。
いや、何か言えよ
大した傷じゃないのに大事になってしまって時間もかなり掛かり、、、
正直ちょっと後悔してました😭
おばぁの大どんでん返し
認めなかったらどういう事になるのかな?
塗料の成分の分析とかするの?科捜研?
とか思っていたら黙っていたYのおばぁが突然声を上げました。
Yおばぁ:もう当たったんだと思いますのでそちらの仰る通りにして下さい。
Y夫人:でもー。。。
Yおばぁ:いいんです、申し訳ございませんでした!!
警察:ではそういう事でよろしいですか?
Y夫人:はい、、、そうですね、わかりました。すみませんでした。
私:あ、いえ、、、だ、大丈夫です。
まさかのおばぁの一声で全てが解決しました。
さすが沖縄のおばぁ強し。
おばぁーのいう通り!!的な
おばぁ、、、やったな、、ドア
解散…そして
一応解決の空気感になったので相手の方々と一通り挨拶を交わし帰宅する事にしました。
帰りがけに警察の方から
「あとは相手の保険会社の人と話して下さい」
と言われました。
翌朝、早速電話をかけました。
保険会社は日本でメジャーな保険会社ではなく軍関係者が御用達らしい聞いた事ない保険会社でした。
とはいえ、電話に出た人は日本人で特に問題もなくスムーズに修理をしてもらう話になりました。
今回の出来事を振り返って
今回はもらい事故だった事もありますが、正直不幸中の幸いだったな、と思いました。
というのも
- 相手の車がもういなかったら
- 気付かないで帰っていたら
- 相手が日本人じゃなかったら
- おばぁがいなかったら
数えあげたらキリがないくらい怖い想定ができてしまいます。
やはり沖縄に限らず誰でもいつどの様な事故に遭うかわからないものだなと改めて感じました。
自分にも子供がいるので人の車を傷つけてしまう可能性ももちろんあります。
トラブルに発展した場合のことを考えると自動車保険の弁護士特約はやはりマストだなと確認できました。
まとめ
今回の様に些細な事故の場合は警察とMPが来る点以外は通常の事故と大差はありませんでした。
ですが過去には実際にYナンバーと重大な事故を起こして大変な思いをした方も沢山いるようなので備えておくに越したことはないと思います。
皆さま沖縄で運転する際はくれぐれも気をつけてくださいね。
以上「沖縄で米軍と事故った移住者の末路」でした!
体験談などありましたらコメント下さい‼️
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